
w-inds.の緒方龍一さんが発症した「心身症」とは?
うつ病との違いは?
自律神経失調症とは違うのか?
心身症は治るのか?
なりやすい人の特徴とは?
それぞれの症状・原因を紹介。
最後に私が克服できた理由。
ネットの情報を分かりやすくまとめて紹介していきます。
画像引用:Sydney Sims
目次
w-inds.の緒方龍一が心身症で引退
男性3人組ユニットw-inds.の緒方龍一さんが心身症を理由に5月31日にユニットを脱退し芸能界も引退する意向であると発表されました。
事務所は、極度の不安やストレス重圧によって心理社会的ストレスの影響から「心身症」と診断された。と発表。
間も無くデビュー20周年の節目だっただけに多くのファンが悲しみのコメントを残しています。
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休養ではなく引退するレベルとは、相当辛かったと思います。一度気分を入れ替えるために肩の荷をおろすのはとても大事だと思います。
私もうつ病です。「誰になにを言われてもどうもしようもない。」これ以外の言葉がないのが心身の病の特徴です。引退。とても英断だと思います。休養だときっとファンたちに励まされて楽になる時が見つからなかったと思います。
ダンスもトークも上手なw-inds.の緒方龍一さんが大好きでした。学生時代からずっとファンです。ゆっくり休んでください。
2月のファンイベントが最後に見た緒方君でした。とても悲しいです。いつかきっとまた3人組で会えることを期待してしまいます。ごめんなさい。ゆっくり休んでくださいね。
もう34歳、いや、まだ34歳ですね。まだ若い。一度自分を見直すのに遅いも早いもないと思いますが、この年齢なら何度でもやり直せます。頑張ってください。
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ファンに愛されていることが分かるコメントばかりです。
元気いっぱいの姿を見せてくれた2月のファンイベントが最後だったようですがこの時点でも重圧によるストレスがとても多いんですね。
コロナの影響だけではなく、常に最善を尽くそうと努力を惜しまない真面目な努力の人と言われていた緒方さんが何故?
と思うかもしれませんが実はこの真面目で努力家程精神的な病に陥りやすいことをご存知ですか?
先に知っておいて欲しいこと
私は医師ではありません。
うつ病や心身病にかかったことはありませんが過去にうつ病を併発して結婚当初にも関わらず
「人に会いたくない、見たくない、人が怖い、人の口からでる言葉が不安」
になる症状に陥り一週間運送業全てをほっぽり出して車中泊で生活をしていたことがあります。
そんな私が何故治ったのか?
心身症とは?
うつ病との違いは?
をネットの情報を分かりやすくまとめて紹介していきます。
心身症とは?
心身症とはストレスが原因で発症する「病気」です。
心身症は突如発症するのではなく自律神経失調症→心身症の段階を踏んで発症します。
まずは自律神経失調症について紹介します。
①自律神経失調症とは
自律神経失調症とは
循環器・消化器・呼吸器(呼吸・血液・体温調整・消化・排泄・免疫など)などの活動を無意識に休むことなく調整してくれるとんでもなく重要な働きをしている「自律神経」のバランスが崩れることを指します。
昼に活発になる「交感神経」と夜や安静時に活発になる「副交感神経」この2つのバランスが乱れた状態を指すようです。
実は病名ではない自律神経失調症
日本心身医学会では、『種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの』と、定義しています。
https://jnk.jp/column02/
分かりやすく言うと
多くの症状があるにも関わらず特定の原因が見つからず、体がダルい、頭が常に重いなど体調不良が続いている場合など明確に病気だと診断できない症状を指します。
明確な症状とは「うつ病」「パニック障害」「心身症」と診断されるようです。
最近だと子供の「成長痛」も同じくはっきりと原因がわからないからざっくりそのように診断していると聞いたので同じようなものでしょうか。
自律神経失調症の症状
前述したとおり体の機能全てを繊細にかつ休むことなく自動で調整し続ける自律神経の乱れが起きると多くの症状が現れます。
身体的症状
- 疲れやすい
- めまい
- ふらつき
- のぼせ
- 冷え
- 頭痛
- 耳鳴り
- 動悸
- 関節痛
- 下痢
- 生理不順
- 口や喉の不快感
- 頻尿
- 残尿感
- 発汗
- 肩こり
精神的症状
- イライラ
- 不安
- 不眠
- 記憶力の低下
- 集中力の低下
- 感情の起伏が激しい
などが挙げられます。
青文字は現在私が実感している症状です。
正直「まさか」と思う反面「やっぱり」とも思うことがあるので「少し休息が必要だな」とも思いました。(このことについては後述します)
注意して欲しいのはこれらは症状として出現することが多い症状であり、全部当てはまっていないとダメではないし、一つ手も当てはまったから自律神経失調症だと診断されるものではありません。
これはセルフチェックではないので、もしかしたら?と思った場合は近隣の神経内科に受診しましょう。
自律神経失調症の原因
多くの場合自律神経失調症となる原因はストレスと過労が挙げられます。
周囲との人間関係のプレッシャー。環境の変化などのストレス。
寝不足や偏った食事、不規則な生活で体が休まらない状態を続けることで生活(生体)リズムを狂わせてしまうことも前述した昼の交感神経と夜の副交感神経が正常に機能しなくなるが原因です。
休む時は休む、
やる時はやる、
今までできていたことができなくなるのも分かりやすい指標です。
「休日なのに仕事のことを考えてしまう」
「日々悩みしっかり休めない。」
「休んだ気がしない」
そう思ってしまう日が1日でもある場合は、既に周囲の環境に対して体や神経が乱れ始めている状態なので、一度無理をしてでも休んでしまうことをお勧めします。(これは私の実体験を元にしています)
そしてこの初期に発症しやすい自律神経失調症を放置してしまうことでw-inds.の緒方龍一さんも発症した心身症となります。
②心身症とは
超ざっくり要約すると
心身症は身体中に発症した身体的症状、頭痛・慢性胃炎・夜尿症。気管支喘息・高血圧・歯周病・聴覚障害などの症状の根本的原因が精神やストレスにある場合に「心身症」と診断されます。
自律神経失調症と大きく違う点、
ざっくりとだるいかも、辛いかも、重いかも、など身体中に症状が現われる自律神経失調症とは違い、心身症の場合は症状が特定の器官に集中して現れます。
自律神経失調症は、内科等で検査を受けても器質的病変が認められない場合につけられる“診断名”であり、病名ではありません。 心身症は、精神的ストレスが蓄積した結果、器質的病変が認められた場合につけられる“病態名”です。 つまり、器質的病変が認められるかどうかといった違いがあります。
https://www.shinjuku-stress.com/column/diseases-list/autonomic-imbalance/
ずつうやめまいなどの症状よりも重く、慢性胃炎・高血圧症・過敏性腸症候群などの症状が引き起こされます。
症状
「心身症」は疾患の名称ではなく症状に対して使われる言葉です。従って心身症であると考えられる疾患の患者さんは各診療科で見られます。
以下に代表的なものをお示ししますが、非常に身近な疾患も含まれていることがお分かりいただけると思います。。
<循環器系>本態性高血圧症、不整脈
https://hidamarikokoro.jp/kanayama/faqcat/%E5%BF%83%E8%BA%AB%E7%97%87%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
<消化器系>過敏性腸症候群、逆流性食道炎
<呼吸器系>気管支ぜんそく、過換気症候群
<内分泌系>摂食障害、糖尿病、甲状腺機能亢進症
<神経系>不眠症、頭痛(緊張型頭痛・偏頭痛)
<骨格筋系>痙性斜頸、頸肩腕症候群
<耳鼻科系>アトピー性皮膚炎、多汗症
<皮膚科系>メニエール症候群
<眼科系>眼瞼下垂、眼精疲労
<婦人科系>更年期障害、月経異常
<口腔系>顎関節症、口内炎
これら症状が出たからと言って全部が心身症として診断されるわけではないです。
分かりやすく言うと「下痢」をしている原因が食べすぎやしょくあたりなど、「原因がはっきりしていれば」頭痛も胃の痛みも「偏頭痛」や「急性胃腸炎」などの診断をされますが、根本原因が精神的ストレスにある場合は全て心身症といえます。
心身症の原因
自律神経の乱れの原因にもなるストレスが原因として挙げられるので前述した自律神経失調症の原因と同じです。
日々のプレッシャー・精神的ストレス・過労・昼夜逆転・寝不足・偏った食事などの生活リズムの乱れが自律神経の乱れに繋がり心身症発症に繋がります。
自律神経失調症・心身症の受診は?
心療内科です。
うつ病との違い
心身症は精神的ストレスが関わる身体的な病気に対して
うつ病は身体的な症状と併せて、
気分の落ち込み・悲観・不安・焦燥感・無関心だけではなく、精神面から幻覚・幻聴・妄想・自傷行為・他害行為など体の症状だけではなく精神(こころ)の症状が大きく現れるのが特徴です。
うつ病の身体的な症状は
抑うつ気分:
https://www.cocoro-h.jp/untreated/overview/case.html
気分が落ち込む、特に朝の抑うつ気分が強い
悲しい気持ちになる
憂うつだ
何の希望もない
思考力の低下:
集中力が低下し、仕事の能率が落ちた
些細な決断ができない
注意力が散漫になって、人のいうことがすぐに理解できない
意欲の低下:
今まで好きだったことや趣味をやる気になれない
友人や家族と話すのも面倒だし、話していてもつまらない
テレビや新聞をみてもおもしろくない
身だしなみやおしゃれに関心がわかない
不安や落ち着きのなさ(焦燥感)でじっとしていられない
毎日生活に張りが感じられない
精神的な症状は
睡眠の異常
https://www.cocoro-h.jp/untreated/overview/case.html
眠れない(入眠困難)
朝、目覚ましよりも早く目が覚める(早朝覚醒)
夜中に何度も目を覚ます(中途覚醒)
寝た気がしない(熟眠障害)
食欲の低下(ときに増加):
食欲がない
何を食べてもおいしくないし、食べるのも億劫
ダイエットをしていないのに、体重が1か月で数キロも減った
甘い物が欲しくなり、過食になり体重が増加することもある
(食欲や体重は増加する場合もあります)
疲労、倦怠感:
からだがだるい
疲れがずっと残っている
ひどく疲れる
からだが重い
ホルモン系の異常:
月経の不順
勃起の障害
性欲の低下
その他の症状:
頭痛(頭に鍋をかぶったようなすっきりしない鈍い痛み)、頭重感
肩、背中、四肢関節などさまざまな部位が痛む
便秘
心臓がドキドキする(動悸がする)
胃の痛み
発汗
息苦しさ、窒息感
今でこそうつ病は甘えという認識が減ってきていますが、それでも精神(こころ)の不調が身体(からだ)の不調につながっていることは医師に相談しないとわからないことが多いのでまずは受診することが重要です。
うつ病の受診はどこ?
精神科・心療内科・メンタルクリニック・心のクリニックで受診できます。
心身症・うつ病になりやすい人の特徴
どちらも精神面の不調から来ると言う点から
- 真面目な人
- 責任感が強い人
- 完璧主義な人
- 人からの評価が高い人
- 道徳感正義感が強い人
が多いと言われています。
え?あの人が?
とよく言われますがこれらの特徴も裏を返せば
真面目な人=「嫌と言えない」性格の人が多く嫌なことでも疲れていても、感情や身体の不調を押さえ込んでしまう傾向が多い。
責任感が強い人=自己犠牲的にもなりやすく、人がやらないから私が我慢すればいい。という考えで自己を顧みない性格。
完璧主義な人=曲がったことが嫌い不正を見逃せないので周囲との軋轢を生じやすく人間関係のストレスを感じていることも多い。
人からの評価が高い人=期待されているから頑張る。自分自身のためというよりは、評価を落としたくない、他人の評価のために同じく自己を顧みず頑張ってしまうこと。
道徳感正義感が強い人=自分は間違ったことをしたくない。とても良いことですが、ほんの少しの妥協も許せない場合周囲からうっとおしがられます。そこで曲げてはいけない頑固な性格。
と、凄い=周囲に合わせている。凄い=他人の評価を気にしている。凄い=曲がったことが嫌。であることが多く、和を尊ぶ日本人にとっては良さそうですが本人は気がつかないうちにストレスを感じている場合が多いんです。
実は私も同じようなタイプだったので一度大きく落ち込んだことがあります。
私がうつ病を克服できた話。
20代前半実は幼少期から周囲に合わせて行動することが苦手で、今となっては発達障害だったのだと思います。
そんな私が社会に溶け込めるわけもなく偶然新入社員として入社できた企業では営業マンなのにまともに仕事ができるわけもなく「売り上げを稼ぐ」という当たり前の考え方はもちろんのこと「当たり前のこと」全般が理解できずクズ扱いされているのに、それでも理解が追いつかず「働く理由も意味も理解しないまま」何故か会社が倒産したことで無職に。
偶然入社した運送屋の人たちに当たり前の「挨拶の仕方」から「仕事に対する責任」。間違ったことはぶん殴られながら心身を矯正していくことで少しづつまともな人間になりつつあり、やっと自分自身に自信を持ち始めたある日、
「お前のやり方は間違っている」
当時の社長に言われたさりげない一言がトリガーとなり、
今まで泣きながら馬鹿だったけどアホだけど、周囲の人に支えられながら殴られながらやっと自己を取り戻し始め、やっと人間らしく自信を持ち始めた時にやらかしてしまたミスに対する社長の一言。
これがどうやら当時の私の薄氷の上にかろうじて積み上げてきた全てを瓦解させてしまったようで
そのまま仕事を放棄して車に乗り込み逃亡。
携帯の電源も切り、財布だけを持ち職場から逃げました。
それから常に頭がぼーっとした状態になり、人に会うのが怖くなり、人目を避けるように道の駅を廻り、時には人気のない山の中で車中泊を続けました。
ある時なんとなく電源をつけた携帯には洒落にならないぐらいの着信履歴が残っていたので再び電源を消して逃亡再開。
それから合計7日間逃げ続けました。
ある時再び電源を入れた時にはいった着信をうっかり出てしまった人、運送屋の社員の一人、超怖い人。
「体は大丈夫か?ゆっくり休め。好きな時に戻ってこい」
この言葉で号泣。
何故逃げてしまったのか、申し訳ないこと、裏切ってしまったこと、社長のさりげない言葉が辛かったらしいことなどを説明。
一度自宅に帰ること約束。
そして自宅に帰って待っていた嫁とその年上の友人によってメンタルクリニックに行き先生と会話。
そこで学んだこと
「もっと自分を愛しなさい」
「もっと自分を認めなさい」
「ここまで来た自分に感謝しなさい」
「過去は関係ない、今に感謝しなさい」
「まだまだこれから、あなたはダイヤの原石だ」
などを教えてもらった。
もちろんその間自分を愛するなんて無理だと思い込んでいた自分にも気がつき号泣。
ああ、人に愛されたかった。
幼少期から人とうまく馴染めないから
無理してでも頑張らないといけないと思っていたこと。
ダメな自分でも大丈夫だと思えたこと
うまくやろうとしたけどダメだったこと。
自分のダメなこと、良いこと
自分を愛すること、感謝すること
自分を支えてくれる人がいること
支えてくれない他人もいること
甘えても良いし甘えすぎてもいけないこと
甘える時は全力で甘えること
やるときは一生懸命やること
オンオフをしっかりすること
など二日間に渡って行われた対話によって薬は一切処方されずに開放。
がっつり治ってしまったので3回目の受診をせず。
そんなこんなで復活したのが経緯です。
馬鹿だけど上手くいかない自分を実は卑下しており、見下しており取り繕うように周囲に馬鹿キャラで上手くやりくりしようとしていた表層の裏には愛されたい、愛されたい、上手くやりたい、上手くいかない、褒められたい、ともがき苦しむ自分自身がいたようです。
が、一番大事だったのは
そんな自分も愛して認めてやるべきだったことです。
これに気がつけた途端に見て見ぬ振りしていた文字通り鎖から解き放たれたことを覚えています。
私の場合は鬱の症状のまま1週間逃亡、ほんの少しだけ行動=携帯の電源を入れたことで、偶然つながった怖い人の驚くほどの本当の優しさで少しだけ症状が緩和、そのまま嫁と友人と一緒にメンタルクリニックに行けたこと。
偶然先生が「薬よりも話をしよう」というスタンスの人だったこと。
今となってはうつ病の症状が出ていたのに、症状をはっきり言わずに対話をしてくれたこと。
思わず自らの半生を吐き出すことで本当に隠したかったこと吐き出し涙したこと。
良いことも悪いことも気がつけたこと。
自分を好きになれたこと。
様々な偶然の積み重ねで治りました。
が、それから10年経過した今、家族のために頑張らないと!と色々と仕事に熱中しすぎた今偶然調べた心身症の自己セルフチェックにかなり当てはまっていたことが分かったので少し休養を入れようと思います。
今日はあと少しだけブログ作業をしたら完璧にオフにしようと思います。
皆様もほどほどに。
まとめ:心身症とは?うつ病との違い。私が精神病を克服できた話。
自律神経失調症と心身症は精神的な理由で身体的な症状が出ていることを指しますが病名ではなく、病態名であること。病状の原因がメンタルである場合はそのように診断される場合が多い。
うつ病は更に精神的な症状が入ることを言う。自信の喪失・無関心・幻覚幻聴不安悲観など。何事にもやる気が出ないなどの生活全般に支障をきたすようになる。
どちらにせよ精神科・心療内科・メンタル・こころのクリニックで受診可能。
風邪ひいたから内科に行こうそれぐらいの気持ちで行くのがいい。いきなり診断も始まらないしまずは対話から始めてくれるので。
病院に気軽に行く。これが一番の早期解決につながる道だと思います。
以上です。