ジャンプ+平田将「ソレキア」感想評価「焦るなBLAMEにもなれず半端」

クジラガイで次世代少年漫画賞を獲得した平田将の読み切り作品「ソレキア」の感想評価を紹介します。クジラガイが超好みでしたが今作ソレキアは全体的に説明しすぎ・説明しなさすぎ・絵に説得力がない・「で、何がいいたいの?」という終わり方で全ての要素を詰め込みすぎた感じがしした。



クジラガイの平田将最新作は「読み切り」

クジラガイ/次世代少年漫画賞 準大賞

クジラガイ/次世代少年漫画賞 準大賞
平田将
死のうと思い、山を訪れた少年が出会ったのはいたずら好きのたぬきの三兄弟で…!?「次世代少年漫画賞」準大賞&審査員特別賞 受賞作。

クジラガイ/次世代少年漫画賞 準大賞

いたずら好きの喋る狸さん兄弟と自殺願望のある少年。

”見聞きしたものにしか変身できない俺たちにモノを教えてくれ”

このセリフだけで惚れた。

この物語の先が知りたい!

もっともっと!

とページをめくっていったらあっという間に終わってしまった。

圭一の教えられる物が無機質なものだけの理由、と唯一言語化できた鯨のこと。圭一の過去。

この少ないページにやはり詰め込むには無理があった。
この倍ぐらいページが欲しかった。
面白すぎる素材なだけにもったいない!と思えた。

しかし”自由”に漫画を描いた。

そんな感じの魅せ方に”心”が引き込まれた。

だから平田将さんのことはずっと気になっていた。名前を簡単に忘れる私には本当に珍しいことだった。

そして次世代少年漫画賞準優勝受賞から2ヶ月。

ジャンプ+で66Pの読み切りを発表!

ジャンププラスから引用

しかも私の大好きなBLAME!臭がしてページをめくるのが楽しみで仕方がなかった。

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ジャンプ+平田将「ソレギア」感想評価「惜しい」

ある日突然世界中の火山が噴火し世界が暗黒の闇に包まれた未来。

地下から地上の人たちに荷物を運ぶ運送屋と護衛役の警備員。

人からモノを守る警備員と、地下世界で平穏に暮らしていた運送屋が出会うことで悪意に塗れた暗黒の地上世界のこと、人の闇。

そしてそれでも人を信じ人と荷物を守る警備員の信念に触れていく物語。

「お前は何を遺したい?」

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序盤から物凄い独特な描き込みに圧倒されページをめくる手が震えた。

一方的に線を描くのではなく多角的な描き込み方は石ノ森章太郎さんや谷口ジローさんのような鬼描き込みを彷彿とさせるから好きだ。

が、褒めどころは今回はそれだけ。

それだけだ。

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そして現れる「警備兵」。


なんだか既視感。


あ、コジプロのロゴだ。

もしくはULTRAMANだ…




んーーーー。

似ちゃうのは仕方ないか。
とは思うものの一抹の不安を抱えて先に進むと。



世の中がどうなっているのかの説明が長い。


説明しすぎだと感じた。


「この先は強盗が出る。だから俺がいる」

それだけで済むと思ったが、掲載が「ジャンプ」だからか、
少し説明するひつようがあるのは仕方がないのか。

雰囲気が似ていると思ったBLAME!なら説明不要、
絵を見て察しろ。ってやって欲しかった。

主人公は旅をする。旅をする。

上に向かって。

Blame BLAME! - ニートが頑張るブログ
BLAMEより引用
BLAME!(ブラム)の面白い所を紹介するよ|増殖する都市というSFロマン | やあ、葵です。
BLAMEより引用

それだけ。

こんな感じで幼い少年少女たちを
「え?何が起きているの?」

「訳わかんないけどおもしれぇな!」

と何度も読み返させる感じで展開して欲しかったな。

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戦闘シーンが分かりにくい。

スクリーントーンなどの表現力を排して

線画一本で勝負!なら尚更だ。

BLAMEより引用

警備員が空から銃撃をするシーンはわかるが
その着弾地点が分かりにくい
背景の線にかき消されているからだ。

「うわっ」

と次のコマで倒れる仕草もなんか変だ
昭和のギャグ漫画のずっこけに見える。

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その次の警備員が着地して決めポーズ。

小さい。せっかくかっこいいのに。

「敵を一体確認!」

の後の銃撃シーン。

不発かな?

って描写。

擬音を排して成功しているのは『イノサン』坂本眞一さんだけだ。

あれも一歩間違えれば危険だが。上手くいっている。

が、平田さんの画力では擬音の力を借りないのは
画力もない説明不足で擬音がない=見応えがなく目を引かないだけだ。

戦闘シーンが一切面白くない。

あんなにかっこいい外骨格を着ているのにだ!

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もっと魅せて欲しかった。

荷物を届けた先の感謝するおじさんのほんの少しの背景>
彼らはなぜそこに、どんな家族構成なのか?子供は?家族は?

ありがとうの割には・・・感動が少ない。

だからその後の強盗からこの人たちを守るんだ!

のシーンも「こいつら助けてどうすんの?」ってなり
配送屋の熱い思いが空回りしているように感じた。

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せっかくの太陽が汚い。

これは致命的どう見せるべきかは不明だが、
見開きで見えた太陽がとても

ありがたい感じがしなかった。

その周辺の強盗たちも嬉しいなら「涙流せよ」

って感じ。

背景が白くなっただけで

「どうだ?太陽ってすげぇだろ」

ってなる訳が無い。

ここだけ見開きでがっつりカラーか
スクリーントーンで超写実的にしちゃえば
良かったのでは?

そうすれば読み切りで伝説的見開きで私たちの度肝を抜いた「ねじまきカギュー」のようになれたかもしれない。(超ツンツンした強い女の子カギューちゃんが最後の最後にデレる)

ねじまきカギュー」

しかも流れ的におじいちゃんそのまま死んで引退して
その配送屋が後を継ぐ流れにしておけば

新連載で速攻やれそうだったのになと思ったが・・・。どうだろうか。

久しぶりに受賞作品の追っかけをしてしまったが勢いで思ったのはこんな感じ。

平田先生の次回作に超期待しています。次はどんな作品になるのか楽しみです!


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