Netflix『流転の地球』あらすじ感想:SF好きは絶対に観るべき久々の良作映画




Netflix独占で中国の映画史を変え賞賛を浴びたSF映画「流転の地球」配信開始。太陽の爆発から逃れるために地球を船にして2500年の旅に出よう。「もうハリウッドから映画を輸入する必要がなくなった」と言わしめたを見た感想とあらすじの紹介。絶対に見た方がいい。ついでにパクリ疑惑の真相も。

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流転の地球あらすじ

太陽の老化によって地球の壊滅を防ぐために人類が選択したのは「流転計画」と呼ばれる地球上の1万箇所にエンジンを取り付けて太陽の引力から脱出し2500年掛けて新たな惑星を目指す壮大な計画だった。

息子を残して宇宙へ片道切符で向かった父。

17年後の地球。

既に太陽から遠く離れ木星の近くを進んでいる地球の地下都市。

「家に帰りたい」

そう願う成長した息子チーは妹と共に地上に出るが

自転を止めた影響災害・寒波が襲った影響でビルの高さ以上の氷の壁ができてしまっている。地球の表面は既に氷点下70度。

人間が住める世界ではなかった。

それでもまだ見たことのない我が家を目指して兄弟は自動車を盗む。

一方、木星の引力に引っ張られた地球は制御を失い木星に衝突するという一報が世界中に入る。

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流転の地球の感想

クッソ面白い映画を観た。

インターステラー以来の視聴後の心地良い感覚を味わえている。

とにかく見せ場続きで飽きさせない脚本に拍手を。

宇宙の父、地上の息子との見えない絆と地球を背負った人類全員による計画への自己犠牲・家族愛・兄弟愛・仲間・信念全てを詰め込みそれらを薄くすることなく我々に提供をしてくれた。

共に映画を体験できる極上の時間を。

子供の頃はジュラシックパークを観て泣くほど共感力があったが、大人になってからはほとんど失われていたようだが、この作品で不思議なことが起きた。

劇中気がついたらみんなと共に救援活動を行う仲間の一人になったような感じになり、中盤に起きる最悪の結果に私も映画の中で膝から崩れ落ちたような感覚になった。

バットマンでも、スーパーパワーもない”普通の人”の彼らができることを懸命に行い奮闘する姿にいつの間にか自身を重ねていつの間にかありえないほどの没入感を経験してしまったのだ。

そうして共に作戦遂行を行い、最悪の絶望感も共に味わい、そこで見出したギャンブルのような計画に共に困惑しながらも奮闘する。彼ら全員のできることを出し惜しみしない姿勢を一緒に体感できるのだ。体験する映画、近年あっただろうか?

エンターテイメント寄りで気兼ねなく視聴できる。

大掛かりで壮大なSF映画だが私のような頭でも楽しめるエンターテイメントよりの映画となっているのも素晴らしい点だ。余計なことを考える映画は観ていて疲れるだろう?

この映画では全てのエンターテイメントが詰まっている。

ジュラシックパークでT-rexに追われる絶望感も

インディ・ジョーンズの窮地を脱出する爽快感も

トランスフォーマーの考えるな!楽しめ!な機械同士の戦いも

インターステラーの家族への惜しみない愛も詰まっている。

面白くないはずもない。

もちろんそこにあるのはハリウッド最高峰と遜色ない映像力のおかげでもある。

中国の映像技術はハリウッドレベルと同じ

最近のCG映像は大きなテレビ画面で見ると不自然に浮いてしまうことが多く、げんなりすることがある。(最近ではワイルドスピード)しかし流転の地球では見事に実写とCGの融合ができている。

ところが流転の地球の映像技術力の高さに驚かされる。

冒頭の義父との会話で見える建設中のエンジンの映像に痺れる。大画面で観ても全く違和感のない見事な技術力にあなたも驚くはずだ。

「中国の映像技術は実際に劣っていたことに気がつかされたんだ」

そう語ったのは今作の監督グオ・ファン。彼はハリウッドに招待されたことで実際に目の当たりにしたハリウッドの技術との差を埋めるべく10年間技術向上の努力をし、今作の映像を披露した際に「ハリウッドの中の上」レベルには届いていると言っていた。彼らの努力の賜物は全世界の人達を驚かしている。見事だ。

余計な映像は載せない、今作に限っては余計な知識を持たずに観た方が楽しめるからだ。

自称映画通は見ない方がいいと思った

今作を楽しめるのは”深いことを考えずに映画を楽しめる人”だけ。

「地球を船にするなんてナンセンスな題材にがっかり」なんて言ってしまう人もいるからだ。こんな頭の悪い私が楽しめるのだ、深いことを気にする人はそこばっかり目がいってしまうのだろう。

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流転の地球パクリ疑惑の話。

「地球の終末を避けるために地球を動かして危機を免れる」と言う内容が、62年に放映された「妖星ゴラス」の内容と酷似している。パクリだとネット上で言われていた。

妖星ゴラスが衝突するのを防ぐために南極大陸にエンジンを設置して地球を動かして危機を回避すると言うストーリー。
似ているが、似ているだけだと思うが…

中国の新聞(茘枝新聞)で反論記事が掲載。内容は「太陽の爆発から逃れるために新たな惑星を求め2500年の壮大な計画、木星の引力に引き寄せられる危機を回避する計画などはゴラスには存在しない内容である」としている。ほとんど偶然似てしまっただけだろう、どこにいっても似ていると言ってくる人はいるようだ。

まとめ:Netflix『流転の地球』あらすじ感想:SF好きは絶対に観るべき久々の良作映画

せっかくの大作映画、待っていた甲斐があると言うもの。

久々に良い映画を観させてもらいました。

ありがとうNetflix。

ありがとう中国。

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