都内でコルク製ヘルメットを因縁を付けて強奪する事件が多発しています。
何故少年少女はコルク半を欲しがるのか？
コルク狩りは何故起きる？
コルク半とは？
高額の理由は？
コルク半のルーツや文化を紐解いていきます。
コルク半とは？
![立花コルク半キャップ メタリック（ラメ入り） 三つボタン[ES1PROTO]](https://lh3.googleusercontent.com/proxy/SziHNcTVGwQKU6STyMt4oRabaNnUuv8wyI5JPn0uhODQHyK9C6zDKa3N97VmEpAe-QAbjJ4ekK8S0GHQyDMF-yFTcsh6z-w4j-DQNggo3Z6SP7qgmoPH25NvyJ_-ERg5b-E5XK3SQWYZ0Q)
コルク半とは？
コルク：ヘルメットの内側の衝撃吸収素材にコルクを使用したタイプを指します。
半：野球帽型のヘルメットのを指します。半帽とも呼ばれ新聞屋や蕎麦屋のバイクの人が着用しているタイプのこと。
通常は画像のように無地だが、ペイント塗装をして着用するのがヤンキー内では一般的。
特に”立花”と呼ばれるメーカーのタイプは希少価値が高く通常のコルク半よりも人気です。
ただしフルフェイスと呼ばれるタイプのヘルメットに比べると格段に安全性能は劣る為、一般的な良識を持つバイカー内でこのヘルメットを着用している人は皆無です。
それにしても何故このようなシンプルなヘルメットタイプが人気なのでしょうか？
都内でコルク半狩り何故起きる？
2人の容疑は、5月17日午後9時すぎ、高津区内の路上で会社員の男性（22）=東京都大田区=に「なんでコルク持ってんの」などと因縁をつけ、ヘルメットを奪ったというもの。
署によると、少年らが奪ったのはキャップ型のヘルメットで、「コルク半」「半キャップ」などと呼ばれるもの。内側の緩衝材がコルクで出来ていることに由来する。都内では昨年、少年らが「コルク半」を奪い取り暴行を加える「コルク狩り」と呼ばれる事件が相次いで起きている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2cec1377fee837fc248f622e1a949e4a9100849a
「何故コルクなの？」
突如因縁を付けられるなんて怖いですね。
少年少女は恐喝容疑で逮捕されていますが、
突如因縁を付けられて暴行を受けてヘルメットまで奪うのは強盗傷害事件としてもっと強く取り締まってもらえないものなのでしょうか。
それにしても何故コルク半ヘルメットを欲しがるのでしょうか？
コルク半ヘルメットとは何でしょうか？
３０年前からコルク半狩りが「文化」のように定着
２０１３年・２０１７年にも東京都内で少年少女による同様の「トルク狩り」が起き事件になっています。
その際も
「昭島市内でコルクを被れるのは仲間内だけ」
「許可制だ。上納金を払え」
「大田区ではコルクはダメだ」
「誰に許可をもらったんだ」
いずれも因縁を付けて「コルク製ヘルメットを強奪」しているのには変わりはありません。
もちろん許可は国土交通省が定めたものではなく地元の暴走族による独自ルールです。
今回の報道で逮捕された少年は「上納金」という言葉を使用していることから更に暴力団や半グレと呼ばれる販社勢力が背景にいるのも問題視されても良さそうですが・・・。
しかしこの謎の文化とも呼ばれるルーツは「コルク半」＝ヤンキーや不良のステータスとして定着しているのが始まりのようです。
ヤンキー＝コルク半好きの理由は？
昔、１９７０年代にバイクに乗るためにヘルメット着用が義務付けられましたが
”面倒だが仕方なく”着用した反社会勢力（暴走族の源流）がこのコルク製のヘルメットを着用していたのもヤンキーが憧れるようになった一因のようです。
そのイメージが廃れることなく現在まで受け継がれているため、少年少女もあのコルク半が欲しい憧れのアイテムとして定着してしまいました。
前述したとおり”一般的なライダーはこのような安全性能が劣るヘルメットを着用することはない”ため”普通じゃないヘルメットを被る行為自体がステータス”になっているようにも感じます。
なんにせよ都内でこの半ヘルを着用して走行するのは危険ということを忘れずに。
しかし「強奪する程の価値があるのか？」と思うかもしれませんがメルカリでは１０万円を超す高額コルク半が販売されている程人気です。
メルカリで１０万超えの高額理由は？
立花コルク半帽が大人気の理由は
前述したとおりのヤンキーの憧れのアイテムとして定着している文化もありますが、コレクターアイテムとして高額になっている背景もあります。
ただしこのように高額販売されていると、強奪された盗品ではないか？という印象も出てしまいます。
コレクターアイテムといよりは転売目的の強盗事件のように感じます。
コルク半とは？「コルクヘルメット狩り」は何故起きる？まとめ
コルク半とは？「コルクヘルメット狩り」は何故起きる？を紹介しました。
１９７０年代当時から反社会を印象するバイカーが愛用することで当時の少年少女の憧れになっていたコルク半帽が始まり。
何故か現代までその憧れが廃れることなく続いたことでいまだにこのヘルメットを着用しているだけで絡まれたり因縁をつけられたり強奪される事件が多発しています。
ただし憧れやステータスだったはずがメルカリでは高額取引されていることから「転売目的の強盗」になっている印象を受けました。
どちらにせよ安全性が低く暴走族に絡まれやすいコルク半を被るメリットはないので一般的なライダーは着用しない方が無難です。（またこの常識を破ることに快感を与えてしまっている感も否めないのが残念）
