献血できる人できない人の違いと条件とは?行く前に知っておきたいこと

「献血受けに行ったのに断られたからもう行かない」

そんなことになる前に初めての献血で知っておきたい「献血を受ける条件」「献血ができる人、できない人の違い」をわかりやすく紹介しています。

献血の色々なお話はこちら↓
献血後の体調不良や貧血だるさを防ぐ簡単な方法。
看護師が驚くほど早く献血が終わる方法とは
瀉血、カッピングとは?。献血が美容に良い理由って?
献血できる人できない人の違いと条件とは?



献血の条件と基準の違い

Tim Bish

初めての方にこそ知って欲しい献血を受けるための条件と基準について解説していきます。

基準とは献血を受けたことによる健康への影響を抑え、安全性を高めるため年齢・体重で献血量を決める基準のこと。必要なのはある程度の体重程度なので基準値については献血者の最低限の健康体であるかの確認と思っておくと良いかも。

条件とは献血をする人。輸血される人の健康を守る為の条件で。条件に当てはまる人は献血を断られます。詳細は後述していきます。

「条件」は「基準」をクリアしていても「「当日の寝不足・食事制限・体調不良がある場合は簡単に目まいが起きるなどの身体への影響があるので断られた方が良い」私の実体験です。

せっかく行ったのに断られた。という話は良く聞くので出来る限りやる気があるうちに知っておいて欲しい情報を解説していきます。

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献血基準

献血基準に当てはまる人は献血を受けることができます。年齢や体重によって献血量が違うので注意。

改めて「献血基準」とは献血による身体への影響を減らす為、献血者の健康を守る為、輸血を受けられる方の安全性を高めるために定められている基準です。言うなれば体重がある程度以上あればOK、程度で考えていれば良いのであまり固くならずにご覧になってください。

献血基準:200ml

  • 年齢:16歳以上69歳未満
  • (60歳ー64歳までに献血の経験がない場合は65歳以上の人は献血ができません。)
  • 体重男性:45kg以上
  • 体重女性:40kg以上
  • 最高血圧:90mmHg以上
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献血基準:400ml

  • 年齢男性:17歳以上69歳未満※
  • 年齢女性:18歳以上69歳未満※
  • ※(60歳ー64歳までに献血の経験がない場合は65歳以上の人は献血ができません。)
  • 体重男性:50kg以上
  • 体重女性:50kg以上
  • 最高血圧:90mmHg以上

次回までに空ける期間(献血の間隔)

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200ml献血 男女共に4週間後の同じ曜日から献血可能。

400ml献血 男女共に12週間後の同じ曜日から献血可能です。

このことから記念品を狙っている人は200mlで少ない期間で回数をこなしたほうが400mlよりも得という事になります。しかし献血には献血量と献血回数に制限がある点にも注意が必要なので以下の解説をお読みください。

献血には回数制限があるので注意

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献血には年間の回数と量が制限されています。

献血回数は

200mlは男性6回女性4回以内

400mlは男性3回女性2回以内

献血量は

200mlと400mlと合わせて

男性1200ml以内 女性800ml以内と献血量も定められています。

その為、記念品を狙う人は最大でも年間6回10年で60回最大報酬である100回には約17年必要ということになります。あれ、気が遠くなりますね。しかし今まで献血をしていた人は記念品狙いではない人の方が多いのでのんびりといつも通り出会えたらラッキーという感じで献血を続けて行くはずです。いつかきっと手に入りますね。

献血基準:血液について

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献血前に採血を行い血中のヘモグロビン濃度・比重・貧血等を調べられます。こちらも数値が出ていますが、この数値は事前の食生活や健康状態で大きく変化してしまうので数値を出すよりも献血前の採血で実際に測ってもらった方が安心です。

私の妻は痩せ型で貧血気味で献血に挑みましたが採血の段階でお断りされていました。

しかし基準について詳しく知りたい方は以下を参照してください。

血液比重とは

血圧とは別に血液比重と呼ばれる献血基準項目が存在する。

この血液比重とは血液の濃さを表す数値の事で同じ体積の水の重さを1として血液との重さの比を割り出す。血液の濃さは赤血球の数が関係しており赤血球の数が多い程にヘモグロビン濃度が高い人は血液が濃く(血液比重が高い)赤血球が少なくヘモグロビン濃度が低いと血液が薄い(血液比重が低い)となる。日本赤十字社での献血基準においては血液比重とは言わずにヘモグロビン濃度によって条件を設けている。

血液比重という言葉を使うのは献血前の血液検査時に結果を伝える際に言われれることが多い。血液比重が軽い・重すぎると献血を断られることがあります。こればかりは献血前検査で確認するしか方法がありません。ちなみに良くある質問である比重と貧血については下記を参照してください。

貧血について

貧血とは血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンが何らかの原因によって正常値以下に減少している状態を貧血と言う。

貧血になると赤血球がしっかりと全身に酸素を送ることができず頭痛・だるい・肩こりなどの症状を引き起こすことがある。女性の貧血の原因のほとんどが鉄不足の鉄欠乏性貧血と言われ特に月経によって大量の血液を失う女性に多く見られます。鉄欠乏貧血の要因である鉄不足はダイエットや偏食・妊娠・授乳中による鉄の必要量増加・胃腸の鉄の吸収力の低回・月経過多などによる失血などが鉄不足の原因として挙げられます。一般的にはバランスの良い食事を心がけるだけで貧血は改善されます。

このように献血基準はある程度の年齢と体重があれば簡単に受けることができるのが分かります。血圧は当日の体調などで大きく変化します。私は寝不足で疲れていた際にはギリギリになってしまったことがありますので、当日の体調にはご注意ください。

それでは次に献血基準をクリアしていても

お断りされてしまう「献血条件」についてご紹介していきます。

献血条件とは

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献血条件は献血者、輸血を受ける人の健康を守るために定められた条件です。

条件に当てはまる人は献血を断られます。

意外と細かく定められているので良くみておきましょう。

条件を忘れてしまっても問題ありません。献血を受ける前にパソコンをタッチしていく献血条件を入力する作業があります。もちろん嘘をつくのはダメですよ。それではパソコンでも入力することになりますが、献血条件は以下のようになります。

赤十字HP「献血前にお読みください」参照してます。

当日の体調不良・服薬中・発熱等がある方

食事制限等による空腹・睡眠不足、内服している薬の内容によっては献血を断られる可能性があります。目薬なども内容によってはダメな場合があり、ビタミン剤等であれば問題ないそうですが気になる人は献血会場に常駐している医師に相談してから挑むと良さそうです。問題のない薬の一覧等はないので会場で確認するしか問題なさそうです。

服薬について

献血可能な薬とお断りする薬があり様々な条件があります。

一覧を記載しますが服薬している場合は献血会場での検査・問診時に必ず相談しましょう。

当日服用していても献血可能な薬

ビタミン剤・ミネラル剤・漢方薬・非ステロイド系抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬・高脂血症治療薬・胃腸薬・予防薬としての抗腫瘍薬・低容量ピル・少量のホルモン等(医師に要確認)・局所投与の薬物(点眼・点鼻・吸引・外用(医師に要確認)・便秘薬・降圧薬などがあります。

その他当日服用していなければ献血できる薬

高尿酸血症治療薬・内服用筋弛緩薬・睡眠薬・抗不安薬・マイナートランキライザー・消炎酵素剤・前立腺肥大症治療薬(医師に要相談)・利胆薬など。

当日服用していてもしていなくても必ず検査前にスタッフから・問診時に医師から服用している薬はありますか?という質問が何度かあるので必ず相談を行いましょう。もしくは事前に最寄りの〇〇県赤十字血液センターに相談して見ましょう。

歯石除去を含む出血を伴う歯科治療を受けた方。

歯科治療によって、口の中の常在菌が血中に移行してしまう可能性があるので歯科治療後3日間は献血ができません。

一定期間内に予防接種を受けた方

インフルエンザ、日本脳炎、コレラ、A型肝炎、肺炎球菌、百日ぜき、破傷風等の不活化ワクチンおよびトキソイドの接種を受けた方は、接種後24時間の献血をご遠慮いただいています。

B型肝炎ワクチンの接種を受けた方は接種後2週間、抗HBs人免疫グロブリンを単独または併用した方については投与後6カ月間、狂犬病ワクチン(動物にかまれた後)を接種された方は接種後1年間の献血をご遠慮いただいています。

おたふくかぜ、風疹、BCG等の弱毒生ワクチンの接種を受けた方は、接種後4週間、天然痘ワクチンの接種後は2カ月間、破傷風、蛇毒、ガスえそ、ボツリヌスの抗血清の投与を受けた方は投与後3カ月の献血をご遠慮いただいています。

日本赤十字社予防接種について

6ヶ月以内にピアスの穴を開けた方

自身や医療機関以外で穴を開けた場合はエイズ・B型肝炎などの感染症の可能性があるので「6ヶ月間献血お断りです」

医療機関でピアスを開けた場合でも細菌等の感染の危険性があるため、開通後「最低1ヶ月間」献血は断られます。

6ヶ月以内に刺青・タトゥーを入れた方

6ヶ月以内に刺青・タトゥーを入れた方はウイルス感染の可能性が否定できないため献血ができません。

外傷のある方

傷の状態によって献血が断られます。必ず相談しましょう。

動物または人に噛まれた方

動物に噛まれた場合は治癒後3ヶ月間・

人間に噛まれた場合は治癒後6ヶ月間・

その後狂犬病ワクチンを接種した場合は1年間献血をお断りさせていただきます。

特定の病気にかかったことのある方

心臓病・悪性腫瘍・けいれん性疾患・血液疾患・ぜんそく・脳卒中などの特定の病気にかかったことがある方は「献血ができません」病状が良好であっても不可能です。

海外旅行者および海外で生活したことがある方

海外からの帰国後当日から4週間以内の方は献血ができません。

特にマラリア・シャーガス病などの流行地を旅行していた方は帰国後1年ー3年間(滞在期間による)献血ができません。

予防薬を服用した場合でも、服用後3ヶ月間は献血ができません。

特定の国・疾患・流行地について知りたい方はこちらを参照してください。

輸血歴・臓器移植歴のある方

輸血・臓器移植を受けたことがある方は、現在の検査法では検出できない「未知のウイルス感染」の可能性があるので献血することができません。

輸血歴・臓器移植歴のある人はウイルス感染しているという訳ではなく、あくまでも可能性、輸血の安全性を可能な限り高める事を考えての条件となっているのでご理解ください。

エイズ・肝炎などのウイルス保有者、またはそれと疑われる方

エイズウイルスやB型肝炎・C型肝炎ウイルス感染の危険性が高く鋭敏な検査方法を用いても検出できない時期があるので

「下記↓に該当する人は6ヶ月間献血をお断りしています。」

不特定の異性または新たな異性との性的接触があった。
男性どうしの性的接触があった。
麻薬・覚せい剤を使用した。
エイズ検査(HIV検査)の結果が陽性だった。(6カ月以前も含む)
上記に該当する人と性的接触をもった。

※エイズ・梅毒検査で献血を受けようとする人が多いですが、献血ではウイルス感染の結果等は一切出てきません。エイズ検査は特定の保健所で無料で・匿名で検査を受けることができます。ご利用ください。決して献血では検査を受けないでください。

梅毒について知りたい方はこちらをご覧ください。

梅毒に感染したかも?自己チェック方法・検査・治療費用・期間を解説

妊娠中、授乳中の方

妊娠中の方、出産後1年以内の方、母乳授乳中の方は献血をすることができません。

体調不良の方はやめましょう。

当日の体調がすぐれない場合は献血時の安全を考慮して献血をご遠慮いただくことがあるそうです。お互いに健康被害を起こさない為にも注意が必要です。

健康被害について詳しく知りたい方は過去のこちらの記事をご覧になってください。献血とは?美容/健康/血液検査などのメリットとデメリットの解説

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初めての献血の前に知って欲しい条件・基準の違いと驚きの若返り美容効果についてまとめ

  • 献血基準はある一定の体重と年齢で献血を受けることができる基準のこと。
  • 献血条件とは互いの健康被害を防ぐために定められた条件で当てはまる人は献血を受けることができない。
  • 条件には細かい設定がある、詳細は会場の医師に聞こう
  • エイズ検査は献血ではできない。
  • エイズ検査は保健所で無料で、匿名で出来る。保健所で検索。

  • いかがでしたでしょうか、長い文章で申し訳ありません。しかしそれだけ献血には互いの安全性を考慮した献血基準(条件)が定められているという事です。私も何度も献血を行なっていますが事前の問診でタブレットを叩く以外の条件については無知でした、血液検査が何故行われているのか?何を調べているのか?がわかったのは嬉しかったです。このように様々な世の中の知らないことを分かりやすく解説していき子供たちにも分かりやすく伝えていきたいものです。本日もお疲れ様でした。またこの記事以外にも様々な情報を取り扱っているのでぜひトップページのカテゴリーからご覧になってください。

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